ニュースを歌う

ニュースを歌っていこうと考えておりますね

エッフェル塔でセリーヌ・ディオン熱唱、華麗なるパリ五輪開会式

100年ぶりにパリで開催される五輪が、前例のない壮大な開会式で幕を開けました。エッフェル塔からセリーヌ・ディオンさんの熱唱が響き渡り、パリは最高潮に達しました。

3年前、無観客の国立競技場で行われた東京大会の開会式から一転、「広く開かれた大会」を掲げたパリ五輪は、セーヌ川両岸に集まった約30万人の観衆に見守られ、選手団が船でパレード。世界遺産の中を進むその姿は、国際観光都市パリの象徴そのものでした。

今回の五輪では、男女同数の出場枠が設定され、206の国と地域から集まった約1万人の選手たちも、スタッフも、男女比率がほぼ50%ずつという多様性を示しています。セーヌ川を舞台にした開会式は、多様なスポーツと人々の魅力を存分に表現しました。

歴史的建造物のそばを進む選手たちは、再建が進むノートルダム大聖堂を背景に行進。トロカデロ広場に集結し、開会宣言が行われた後は、100歳の元自転車フランス代表選手を含むレジェンドたちが聖火をリレー。最後は、ルーブル美術館近くのチュイルリー公園で、柔道フランス代表のテディ・リネールらが聖火台に火を灯しました。

約4時間にわたる壮大な開会式は、カナダ出身の歌手セリーヌ・ディオンさんがエッフェル塔から歌を披露し、感動の頂点に達しました。演出責任者の一人は、「パリをステージに、式典の歴史で革命を起こしたいと思った。今日、その挑戦は達成された」と感慨深げに語りました。

19世紀のノーベル賞作家アナトール・フランスが、「この川の奇跡には素直に感嘆した」と表現したパリの魅力が、今大会でも鮮やかに蘇りました。期待と高揚感に包まれた3度目のパリ五輪が、いよいよ本格スタートです。

 

www.yomiuri.co.jp